キャリアの棚卸しは、転職活動を始める際によく行われます。
仕事内容や実績といったキャリアを時系列でまとめることを、キャリアの棚卸しと呼びますが、キャリアの棚卸しは、転職活動を始める時期を除くと、あまり行われていません。しかし、IT業界で働くエンジニアの場合、転職活動を始める際はもちろんのこと、節目の時期にはキャリアの棚卸しを行っておくのがよいでしょう。

キャリアの棚卸しを行う目的は、自らの価値観、よいところなどの情報をまとめることで、転職活動の際には履歴書や職務経歴書の作成、面接での受け答えなど様々な場面でまとめた情報を活用します。
エンジニアの場合、自らの価値観やよいところをはっきりさせておくことは、仕事で結果を残す上で役立ってくれるので、転職を検討していなくても、早めにキャリアの棚卸しを行っておきたいところです。IT業界には多数の職種が存在しており、また近年はそれぞれの職種が細分化されつつあります。そのため、節目節目にキャリアの整理を行っておかないと、いつの間にか、自らの価値観や強みを活かせない方向に進んでいってしまう恐れがあるわけです。定期的にキャリアの棚卸しを行い、方向転換するべきか、このまま歩みを進めるべきかを検討した上で、スキルアップに取り組むといいでしょう。

スキルアップの方法としては、専門の書籍を購入する、セミナーや勉強会に参加する、Web講習を受けるなどが挙げられます。
いずれにしても、貴重な時間を費やすこととなるので、キャリアの棚卸しを行い、自らに必要なスキルを選定した上で勉強を始めるようにするのが確実です。